涙を流せる場所
ときおり涙が溢れてきては止まらなくなる。
そして涙を流す自分には今ここにいる人のほとんどはついてきてくれない、むしろ離れていってしまうことを思い出し更に涙が止まらなくなる。
ここにいる多くの、私に話しかけてきてくれる人は私の強い所を頼りにして話しかけてきてくれている。
ゆえに私が少しでも立場が弱くなったり、弱音を吐いたりするとすぐに彼らは離れていく。
ずっとそんなことの繰り返し。
良く言えば頼られている、悪く言えば利用されているのだ。
でも私はひたすら与える人でありたいと願い、そうした中で自分の元へ来てくれる人は決して拒まず、そして去っていく人には執着しないことで自分を保ってきたし、
それに一瞬でも私を頼りにしてきてくれた、その事実だけでも十分ありがたいことだから、
もう彼らに何の感情も起こらなくなった。
人の弱さを責めても仕方のないことだから。
ただふと辺りを見渡すと、
隣の芝生があまりにも青く見えてしまう。
こんなにも青く見えてしまうのは渇くような、ヒリヒリするような孤独感からなのか。
1人の時間が人を成長させることは分かっていてもやはり寂しい時は寂しい。