守破離
私は大学で茶道部に所属しているのですが、2年前の部活の追いコンでのスピーチメモをみつけたので今日はそれをここに書き起こします。
「私が初めて茶道部の部室に足を踏み入れた時、かつては3年生だった今の6年生が温かく、そして面白く迎え入れてくれたことを今でも鮮明に覚えています。
今日はこの場をお借りしてとある本で出会った単語と、茶道部という環境で先輩方から得たものについてお話しさせていただきたいと思います。
日本には守破離という単語があります。
あまり皆さんには馴染みのない言葉かも知れませんが、これは茶道や武道、芸術などの師弟関係の在り方を示した言葉です。
守破離の守は師の教えや型を忠実に守ること、つまり簡単に言うと先輩や先生をパクる・真似ることです。
そして守破離の破は他の師匠や先輩の教えなども取り入れて自分でブラッシュアップしていくこと。
最後の離は、新しい、独自の手法、つまりオリジナルを生み出すことを意味します。
いわばホップ・ステップ・ジャンプといったところですね。
私は天才でもなく、秀才でもなく、ただの凡人ですが、この4年間私がやってきたことといえば優秀で面白くて和気藹々としている先輩方の背中を追いかけ続けてパクりまくって、ブラッシュアップして、自分に合うやり方を見つけてきたことくらいです。
そのため、だけではないんですけど、まあ普通に先輩方の人柄が好きと言うのもあるんですけど、初めのうちは廊下で見かけたら自分から積極的に先輩に話しかけに行きましたし、プライベートな飲み会にもバンバン誘ってくれよオーラを出しまくりました。
時にはダルいなこいつと思われたこともあったかもしれません笑
そうすると自分の中の変化以外にもう一つ変化がありました。
不思議と部活とは関係ないところの先輩方ともどんどん知り合うことができて、他にもパクりたいなこの先輩、みたいな人がどんどん増えてきたんです。
1人でいるのも同年代と群れるのも悪いことではないと思いますが、チャンスは縦のつながりからたくさん来るんだなと思いました。
最後に、先輩方は今までもこれから先も私の人生の目標で道しるべ的な存在です。
そんな先輩方がついに大学からいなくなってしまうのかと思うと少し寂しく、そして不安にはなりますが、それと同時に今度は自分が後輩から見て同じような存在になれたらいいなと身が引き締まる思いです。
先輩方、4年間本当にありがとうございました。そしてこれから先もよろしくお願いします!」