本棚を見ればその人がわかる
今日は読書についてお話ししたいと思います。
私の読書スタイルは主に2パターンあります。
まず一つ目は
本屋さんをうろうろして気になるタイトルや帯、そしてその中の目次などをザッと見て面白そうだなあ、勉強になりそうだなあ、と思える本をバババッと手に取っていきます。
そして自分のお財布と相談しながら最大限買える範囲の本を買います。
たまに予算が間に合わない時はクレジットで支払うことも多々あります。
なぜならどんなに惹かれる本でもそこで一旦手放してしまうと意外と読むことが少ないからです。
次から次へと気になる本が湧いてくるので一旦手放した本のことを思い出す余裕が無いからです。
そして二つ目は、AmazonのKindle版の本を購入してiPadでダウンロードして読むスタイル。
Kindleで読む時は少し変な癖がありまして、気になる本を見つけたタイミングでポンポンダウンロードしていくのですが、
電子書籍は隙間時間に読むことが多いので一気に読み切ることができず、一回中断されてしまうと別の本が気になってしまって色んなおかずのつまみ食いみたいな読み方をしてしまっています。笑
ちなみに数ヶ月前にKindle unlimitedに入会しました。
私の夢の一つに25歳から28歳までに2万冊本を読む、というのがあるのですが、研修歯科医は基本的にその都道府県の最低賃金と言っても過言ではないので、おそらく金銭的に買いきれないでしょうし、置く場所もないのでいいかな、と思い入ることにしました。
入ってすぐにダウンロードした本は
・正岡子規の「病牀六尺」
・有元葉子さんの「レシピを見ないで作れるようになりましょう。」
・西川恵さんの「知られざる皇室外交」
・プラトンの「饗宴」
という本でした。
正岡子規の病牀六尺は病と闘う中で1人六尺という狭い部屋だけが全ての世界だった正岡子規の姿が母と重なるところがあり、思わずダウンロードしました。
人が病に侵され部屋で1人闘っている時、何に驚きを感じたり幸せを感じたりするのだろうか、そしてどういう時に冷たく寂しい気持ちに包まれてしまうのだろうか、と思ったのです。
やはり私自身過去に精神的に孤立していた経験が何回かあるので、人文・思想・哲学系の本はとても惹かれることが多いです。
「本棚を見ればその人がわかる」とよく言われておりますが、皆さんの本棚にはどのような本がありますか?
今日は私が大学時代心の拠り所としていた本棚のほんの一部を紹介したいと思います。
詩集からエッセイ、自己啓発本から個人的に読書用として購入した教科書など、色んなジャンルの本がありますがすべて私の心の一部となった大切な本たちです。
特に歯科医師を目指す人には最後の2冊、いやせめて歴史(歯科医学史)の方の本は絶対読んでほしいです。
私の大学ではこの2冊の教科書は指定されておらず、歴史に関しては講義もなかったので出会うまでこの本のことを知りませんでしたが
本当に歴史は大切だなーと思う今日この頃です。
歴史のなかで人々が得た教訓というのは時間の経過とともに忘れ去られがちですが、
こうして本を通して昔の人と対話すると再びその教訓を思い出させてくれるので
一つの物事に対して熟考して動くことができるようになります。
たまに周りの人から"あの人は人生2周目だ"などと言われる思慮深い人がいますが、おそらく人よりたくさんの困難を乗り越えてきた人か、相当な読者家なのだろうなーと思います。
私もそんな人たちのように思慮深く、人生に対して味わい深い生き方をしていきたいものです。