人生の道しるべ
私が小学校4年生の頃だったでしょうか。
誕生日の時に母がある本をくれました。
私はここ10数年間、しばらくその本の存在を忘れていたのですが、ついこの間実家のホームビデオでその時の動画が出てきました。
母は動画の中でこう言っていました。
「この本は、お母さんからのあなたへの、一生ずっとずっと心に残るように、という贈り物の本。」
「お母さんにとっては今までのプレゼントの中で一番一番大事なプレゼントで、一番あげたかったもの。」
父も続けて言いました。
「あとでその意味をよく考えて、今は分からないかもしれないけど、」
その本というのが「相田みつを 作品集」でした。
母が亡くなってからもうすぐで一周忌を迎えようかという時、私はこの本を久々に、小学生以来しっかりと読みました。
家族に対する想いを根源としている相田みつをの言葉は、同じく母に対する想いを抱く私にとってとても深く刺さるものでした。
この深い深い言葉を小学生の頃の私がどう解釈していたのか、自分でもまったく理解できないのですが、25歳の私の、小学生の時より少なからずシワの増えた心には水が染み渡るような、そんな感覚がありました。
私はいま大学で歯科医師国家試験に向かって勉強に励む毎日なのですが、母の死をきっかけにもう1つの夢ができました。
漠然としていてまだ詳しく説明できないのですが、1つ確実に言えることはその夢は決して簡単なものではないということ。(後々ちゃんと説明できる日がきたらブログに書きますね)
今、このタイミングで、この本のことを思い出させてくれたのは、亡き母の仕業なのでしょうか。
お母さん。私は挑戦せずに逃げ出すことだけは絶対にしないと誓うよ。
どんなにその道が困難でも、この本を道しるべに絶対に最後まで闘うよ。
ありがとう。お母さん。
ここ最近とてもお母さんの強い力を感じるよ。